学校

2008/05/24

報道機関の罪

20080524

トップ記事だから目についた。

「目的外使用」? またマッサージチェアやカラオケセット?あるいはコンサート?と思ってよく見たら、「安全・安心な学校づくり交付金」じゃない。体育施設はじめ学校の改修には積極的にこれを活用せよと文部科学省が音頭をとって広めてきた制度である。ナニ?プール改修・調理場の整備が目的外?そんなことはない。この補助金の対象事業リストに載っているじゃない。

安全・安心な学校づくり交付金
対象事業リスト

本来なら、予算運用の利便性確保のため一本化された学校等改修交付金の使途が、結果的に耐震化事業に4分の3が費やされたというニュースであるべきはず。逆に言えば耐震化以外の改修事業が圧迫制限されているとも解釈できる。耐震化以外の改修事業をすることは、いけないことなのか?

時節的に耐震化を優先する考えは解らなくもないが、老朽化した体育館・プール・調理室・屋外教育施設等、本来の教育目的を全うするための改修を妨げる理由はない。校舎の耐震化は児童生徒の生命安全を保障する大切なものだが、プール水泳だって児童生徒の生涯にわたる生命、もっと言えばその成果が家族や周りに居合わせた人の安全性にまで影響する大切な学習の場である。どちらが大切か?優劣をつけるような問題でもないだろう。どちらも大切。

何か勘違いか誤解、あるいは特定の意図が働いているように見える。
ネット検索したら、読売新聞共同通信が同記事を掲載している。

見識を疑うね。

その情報源は財務省の見解。予算の性質や目的を全く理解していない。

「学校づくり交付金の使い道は地方自治体の裁量に任されているが、プールの整備など趣旨に合わない例が約24%にも及んでいる。国庫補助率を引き上げる以上、使い道は厳格化してほしい」

だったら、耐震目的事業だけ補助率を引き上げればいいんじゃない。プール整備などそのほかの改修事業をするなというのか?趣旨に合わないと言っている24%は、「安全・安心な学校づくり交付金」の基準に合致しているのに。

これに対する文科省の見解はどうなんだ?

ボンクラ官僚の的外れな発言をそのまま伝えるだけなら、誰にでもできる。
物事の真偽と本質を見極めて、しっかり解釈して伝えてほしい。

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2007/10/21

夜回り先生講演会

夜回り先生の講演を聴いた。
横浜の定時制高校に勤務し、(夜回り先生曰く)夜の世界に住む高校生たちとの関わりからくる実体験の話は、切実感と重みがある。大人たちがしなければならないことを放っておいていること、あるいはしてはいけないことをしていること。夜の世界に移行せざるを得ない子どもたちの実態が語られた。なにより、夜回り先生の強い正義感・使命感に心を打たれた。
それとともに感じたことは、夜回りの実体験を通して、非行、深夜徘徊、薬物乱用、精神障害、性道徳と性感染症などにはじまり、教育行政、厚生行政、産業、政治へと幅広い知識と一定の見識を持つ、総合力のある人物であることだ。
必要なのは聞く側の感受性とモラル。
悪いことは改め、世の中を良くしていこうとする姿勢。
前に述べた町のスポーツ・文化基板作りにも関係する。

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2007/08/31

主要教科って・・

小学校学習指導要領改訂素案が紙面を賑わせている。
ここ30年ほど続いてきた授業数削減の流れを転換し、主要教科を1割増やすのだそうだ。
教育機関に務めて23年が経つが、頭も心も行動もオバカな日本人が増殖中の世の中にあって、この方針変換は妥当、いや遅過ぎた感もある。
肝心なのは、単に時間数の増加に終始することなく、そこで行われる教育が子どもたちにどう届き、どういう大人へと育っていくかだ。
ところで、各紙面のなかで、私が仕事上関係が深い「体育」教科の取り扱いがおもしろい。

徳島新聞:
国語、算数、理科、社会、体育の主要5教科の授業時間数を・・・・
産經新聞:
国語、算数、理科、社会などの各教科の授業時間数を・・・・
毎日新聞:
主要4教科(国語、社会、算数、理科)と体育の授業時間を・・・・

情報ソースは中教審が取りまとめた文書なのだが、それをどう要約するかによって、各社の姿勢が見て取れる。
記者さんが元情報をどう読みどう理解したか、それにデスクさんがどう介入したか。
こんな観点から新聞を選ぶのもおもしろい。
朝日・読売は要約の程度が浅いので、原文情報がほぼ伝わる無難な文面。
とりあえず、サンケイは評価ランクを下げることにしよう。

受験制度上、体育は主要扱いされていないが、人づくりとなると話は別。
スタートラインに足先をあわせて構えることさえ困難な”健常児”が少なくない今、人として必要な機能を確かに身につけることは大切。

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